私は山歩きが好きである。敢えて登山とは言わない。
20代に、松本の近くに数年暮らし、北アルプスの山に幾つか登った。
この頃は、眺めるのも登るのもゴツゴツした険しい山が好きで、岩場になると俄然ファイトが湧き、ガンガン登って登頂に至るのが喜びだった。(と言っても、ロッククライミングをしたのではありません。ごく普通の登山です)
信州を離れて30数年。退職後の運動・趣味として、登り一時間程度の山歩きを再開した。
少しずつ時間を増やして、やがて3時間半までは登れるようになったが、65歳頃がピークで、
毎年、体力・脚力の衰えを感じて今に至っている。
20代の頃とは、山の好み・歩き方が全く変わった。ゴツゴツした岩山への興味は薄れ、
月山のようなドッシリ・ゆったりとした緑の多い山、地元の人しか知らない丘陵のような場所が好きになった。
緩やかな山道をゆっくり歩くのが良く、山頂に到達する事に拘らなくなった。
管理人さんだけではなく、「日本一」と言われる涸沢の紅葉を見たいと思う人は多いだろう。
私は、若い頃に涸沢に数度行った事があるが、紅葉を見た事はない。
今回、体力・脚力的に可能なのか、机上検討してみた。
結論としては山荘や山小屋を使えば、70過ぎても行く事は可能だと思う。
以下のサイトが簡潔に上高地から涸沢へのルートを紹介している。
(ただし、明神の標高は1530mの間違いだと思う)。
涸沢紅葉ハイキングルート | THE JAPAN ALPS
幾つかの情報を基にまとめると以下の表になる
本谷橋からの急登は、大山寺から阿夫利神社下社への登り位である。
また、登りの標準所要時間は以下のようになっている。
横尾~涸沢:3時間
高尾山(稲荷山尾根):1時間40分
金時山(金時神社から):1時間30分
大山(表参道ルート):2時間25分
これらの情報を総合すると、
もし、ケーブルを使わず、バス停から大山山頂に登り、ケーブル山頂駅まで下山できれば、
横尾から涸沢に登るのは可能なように思われる。
高尾山稲荷山コースを余裕を持って登下山できる体力・脚力がないと話にならない。
金時山が登って下りられれば、可能性はあると思う。
最後に、私が見た中で綺麗だった山の秋景色を紹介させていただく。
大雪高原沼(滝見沼):大雪高原温泉から1時間
我人生、最高に感動した紅葉風景です。神様の庭園は凄い。
時期・天気も良かったのでしょう。
シャトルバスの出る駐車場まで車で行きましたが、大雪高原山荘に宿泊予約すれば、層雲峡から送迎してくれるようです
八幡平茶臼岳:バス停から50分
登山しなくても、八幡平に向かうバスから素晴らしい景色が眺められます。
色が豊富で、私好みでした。
八幡沼の草紅葉も良いし、赤く染まった畚岳も綺麗でした。
また三石山の紅葉は、是非見てみたいのですが、熊に会いそうで、一人で行くのを躊躇しています。
那須岳ロープウエイ山麓駅周辺
那須岳の紅葉は、姥ケ平が有名ですが、ロープウエイ山麓駅付近でも素晴らしいです。
当日、ロープウエイが強風のため運行せず、登山道を30分程登ってみました
那須岳駒止めの滝:バス停北湯入口から20分
展望台からの眺めです
。
日光とは違って、ほとんど人は来ていません。
入りませんでしたが、少し下ったところに秘湯北湯があります。
安達太良山くろがね小屋:奥岳登山口から2時間
なかなかゴージャスな眺めです。
実際はロープウエイ山頂駅から乳首山を経由して下りてきました。
紅葉と、裏磐梯の沼、荒々しい沼の平の眺めなど、歩いてとても楽しいコースでした。
尚、くろがね小屋は紅葉時期は当然混んでいます。
麓の岳温泉の公共浴場でも、とても良いお風呂です。
管理人追記編集後記;
この投稿は本サイト(団塊世代の海外ロングステイと定年後の過ごし方)の運営管理者が、2021年の軽井沢の紅葉のブログ内で
、寺社仏閣の管理された紅葉と、山岳・自然林紅葉の違いについて書いたさい、もっと体力があるうちに山岳紅葉に行くべき
だっと書きました。
ちょうどその頃、タイミングよく、NHKで日本一の山岳紅葉「北アルプスの涸沢」を中継していたのを見て、古希を過ぎて
からは無理かな・・・と漏らしたに対して、読者Taibunさんが私的に下さったコメント、アドバイスです。
確かに、退職して自由に動ける時間の余裕が出来たご夫婦が京都の桜、紅葉を巡るのは定番です。
私達夫婦もそうでした。
しかし、二人とも古希を越すような年齢になり、夫・妻のお付き合いの幅も広まり、退職直後と比べて二人の行動範囲・距離は
少しづづ広がって行きます。
昔は、一人旅なんて、夫婦の間では考えられなかったのに、古希を境に、「どうぞ、行ってらっしゃい」
と変化し始めます。
「北アルプス・涸沢の紅葉」の写真は素晴らしい(デジタル加工してなくてもきっときれいなのでしょう)・・・
でも、もう無理だと思います。
長距離夜行バスもダメ。
もう、30時間オーバーの南米路線は、ビジネスクラスでも厳しい。
私も、Taibunさんも、このサイトをに訪れる退職前予備軍や、直後の若い世代へのメッセージとしてこのような
投稿を掲載しています。